河崎一郎の『素顔の日本』

読んで気になった本についてのカテゴリーを始めます。
今回、日本人論の内で特に好きである河崎一郎の『素顔の日本』を紹介することにしました。この本はまず、フランスで再販されてないので、見つけにくくなりました。初めて読んだのは、東京(恵比寿)の日仏会館の図書館でした。コピーをしたが、日本に残しました。先月、インターネットで古本屋さんに注文して、現在読んでいます。著者は外国語(英語・フランス語・ポーランド語)の上手になった外交官で、その本を直接英語で書いたそうです。元のタイトルは「Japan unmasked」(直訳すると「仮面を剥がれた日本」)で、フランス語訳では「Japon sans voiles」(直訳すると「ベールなしの日本」)です。翻訳の分析はいつも意味を探すものだと思いますが。日本で始めて出版されたとき、その本は物議をかもしました。その作品は、初めて日本人によって書かれた日本に対して完全に率直に判断していたものなのでした。日本人の習慣・年中行事・社会構造だけでなく、日本人のアイデンティティーつまり「日本人性」といえるものの意識や精神を紹介したエッセイです。
日本人の方はその本を読んだら、ちょっとつらい感じがするだろうが、そのまなざしは正しいのではないでしょうか。河崎氏は日本が好きではないどころか、日本のことも西洋のことも両方をよく知っており、日本が好きだからこそ、日本人をそんなに鋭く描写したのです。
いつか、機会があれったら、『素顔の日本』を読んでみてください。「そっかー......そうだなあ、やっぱり。日本はなあ」と言うかもしれません。
こちらもフランス(人)に関する本や一般に受け入れられている考えを時々紹介したいと思います。僕も自分の国も日本も(両方同じぐらい)好きだから、両方を公平に分析、判断、批判できます。

もちろん、おすすめの本があったら、お気軽にどうぞ教えてください。